洗濯機の底のプレートが空回りするので修理してみた【DIY】
どうも、ゼロ・インピーダンスの Kenn です。
今回は、いままでの他の動画とは趣旨がちょっと違ってて、実は、ウチで使っている洗濯機がうまく動かなくなっちゃって、それを何とか直せないかなという動画です。
底のプレートが空回りする!?
じゃあまず、どういう風に動かなくなったかを説明しようと思うんですが、洗濯機の底に次図のような円いプレートがあって、これが回転することで水の流れを作っているんですが、これが空回りするようになっちゃったんですよ。
空転しているところを撮影したので、詳しくは動画を見てもらいたいんですが、モーターの音はするけど、プレートが全然動いてないんです……。
本当は、時計回りと半時計回りを交互に繰り返すはずなんだけど、ほとんど回っていないといってもいいぐらい空回りしてます。
音はするんで、モーター自体はちゃんと回ってるんですよ。
たぶん、モーター → 軸 → プレートというように動力が伝わっていくんだと思うんですが、軸からプレートに伝わるときに空回りしているっぽいです。
これだと水流が起こらないので、まったく洗えないです。
実は、最初このことに気づいたとき、プレートの中心にあるネジがゆるんで、プレート自体がちょっと浮いているような感じだったんですよ。
だから「ネジが緩んでいるからか」と思って、ドライバーで締めたんですが、2, 3 回回転しただけで、すぐにまたネジが緩んで空回りするんですよ。
どんだけ強く締めてもダメなので、「そんな単純な原因じゃないかもしれない」と思いはじめて……。
しかも、この洗濯機は 10 年以上使っているものなので、もしかするともう寿命で、買い換えなければいけないのかもしれないとも思ったんですが、モーター自体は動いているわけだし、「もしかするとパーツ交換で直るかも」と思ったんで、ネットで調べてみました。
パルセーターが原因だった
底のプレートのことを『パルセーター』と呼ぶらしいですが、調べた結果、どうやら、そのパルセーターが壊れているのが原因っぽいことが分かりました。
このパルセーターは中心に穴があいていて、その穴の側面にギザギザがついているらしいんですが、それが長年使っていると磨り減ってくるらしいです。
イメージでいうとこんな感じで、
まずモーターの軸(シャフト)があって、歯車みたいにギザギザがついてます。
右の円をパルセーターだと思って欲しいんですが、中央に軸を差し込む穴があいていて、穴の周りが軸のようにギザギザになってます。
パルセータを軸に入れるとこんな風にかみ合って、軸とパルセーターが一緒に回ります。
でも、十数年とか使ってるとパルセーターの穴のギザギザが磨り減ってきて、こんな風にただの円い穴になってしまいます。
そうすると軸とかみ合わなくなるので、モーターの軸だけが回転し、空回りすることになります。
これが、いまウチの洗濯機に起こっていることみたいです。
静止画だとわかりにくいと思うので、詳しくは動画をみてください。
ちなみにパルセーターを手で回すと簡単にクルクル回るんですが、正常な洗濯機がないので分からないんだけど、正常だったらこんなに回らないのかもしれないですね。
追記: 正常なら手で回しても回転しません。
パルセーターは交換できる!!
一度、磨り減ってしまったパルセーターのギザギザを復元することは、さすがにできないけど、パルセーターそのものを交換することはできるみたいです。
ウチの洗濯機は今は亡き National の NA-F70PX7 というもので、買った時期は覚えてないですが、2005 年発売なのでまあ 10 年以上経ってると思います。
なので交換パーツも購入できるかどうか不安だったんですが、検索してみたら『でん吉さん』というネットショップから購入できることが分かりました。
というか、むしろ買えるところって、ココくらいしかなかったです。
値段は 3,240 円で送料が 500 円なので、合計で 3,740 円です。
正直、高いか安いかは比較対象がないので分からないですけど、少なくとも洗濯機を買い換えるよりは圧倒的に安い。
「それは間違いない」
ちなみに商品説明では『National』じゃなく『Panasonic』と書かれてますが、このパルセーターは複数の機種に合うものみたいなので、Panasonic と表記されてるのかなと思います。ちゃんとウチの洗濯機の型番も含まれているんで、たぶん大丈夫です。
購入してみた
『12 日後』
はい、注文してたパルセーターの替えが到着しました。
2019-08-10 に注文して、2019-08-22 に届きました。
「え、遅くない?」
正味 12 日なので「結構かかったなぁ」という印象なんですが、一応いっとくと、これは『でん吉さん』が悪いわけではないです。
というのも、僕が注文出したのが、ちょうどお盆休みの直前だったんですよ。
「運が悪すぎ……」
もう 1 週間くらい早く壊れてれば、たぶんもっと早く届いたとは思うんだけど、まぁ仕方ないですね。
サイトの説明文を見るかぎり、普段ならたぶん 5 日、日曜日をはさんだら 6 日くらいで届くんだと思います。
じゃあ、開封してみましょう。
商品開封
以下は、開封風景です。詳しくは動画をみてください。
↑ ダンボール箱を開封しました。
↑ 商品ラベルです。
↑ パルセーターの表
↑ パルセーターの裏
↑ ネジ 2 本と説明書が付属してました。(青いネジはパルセーターに刺さってた)
パルセーターの比較
じゃあ、壊れたパルセーターと新しいパルセーターがどれだけ違うのか比べてみます。
ちょっと汚いと思うんで、ごめんなさい。
左が壊れたパルセーターの中心部で、右が新しく届いたパルセーターの中心部です。
『なんか形が全然違わない?』
確かにパッと見、デザインが違う気がするんだけど、型番も確かめてるから大丈夫だと思います。
新しいほうは、穴の中心になにかあるけど、これはネジを抜いてないから、ネジの先端が見えてるだけです。
比べると、壊れたほうは、ツルツルなんですよね。一応ギザギザの名残りが残っているような気はするけど、ほとんどただの円になっているような気がします。
新しいほうは、ちゃんとギザギザがはっきり見えますね。
これを見ると、やっぱりパルセーターの穴のギザギザが磨り減ったことが原因な可能性が一気に高くなりましたね。
短いネジが必要だった
ネジが 2 本、付属しているんですけど、なんか、今回買ったパルセーターはいくつかのタイプの洗濯機に適合するらしいんですが、ネジの長さが洗濯機によって違うらしいです。
なので、両方のケースに対応できるように、ネジが 2 本付属しているみたいです。
壊れたパルセータについていたネジと比べてみると、こんな感じでした。
真ん中が最初からあったネジで、両端が新しいネジです。
こう見ると、ウチの洗濯機の場合、短いタイプのネジが適合するみたいです。
購入したパルセーターに最初についてたのは長いほうのネジだったので、取り出して、上についているゴムみたいなものも移し替えて、短い方のネジを使おうと思います。
パルセーターの交換
以下は、動画から抜粋した画像です。詳しくは動画をみてください。
↑ 壊れたパルセーターを外して、
↑ 新しいパルセーターを差し込み、
↑ ドライバーでネジを締めます。
交換完了
交換しましたけど、この時点でだいぶ違いがありました。
壊れたパルセーターでは軸に差し込むときにストンと簡単に入ったのに、新しいパルセーターだと手でグッと押し込まないと入りませんでした。
あと、パルセーターを交換したあと、ちょっと手で回してみようと思って力をいれても回りませんでした。軸とがっちりかみ合ってる感じです。
前は簡単にクルクル回ってたので、違いは歴然としてますよね。
まだスイッチを入れてはいないんですが、「これ、もう直ったんじゃないかな」って正直思ってます。
動作確認
↑ (静止画では分かりにくいですが)空転せずに回ってます!!
↑ 試しにバスタオルを洗ってみます。
↑ ちゃんと洗えているっぽいです。
まとめ
完全に直ってましたね。よかった。
分かったことは、洗濯機の底のプレートが空回りしだしたら、パルセーターの穴のギザギザが磨り減っている可能性があるから、パルセーターを交換すると直るかもしれないということですね。
もちろん別の原因のこともあるとは思うので 100% とは言えないと思うけど、いま使っているパルセーターをドライバー外して、穴のギザギザが残っているかを見れば判断できそうです。
交換も、ネジを外してパルセーターを取り替えるだけなんで、大きめのドライバーさえあれば誰にでもできると思います。
ちょっと今回僕が調べた感じでは、パルセーターを売っているのはでん吉さんくらいでしたね。
家電の修理パーツを売っているお店自体があんまりないのかもしれないです。
あと、ちょっと見たところ洗濯機だけじゃなく、いろんな家電のパーツを売ってるみたいだったので、他の家電が壊れたときに「『でん吉さん』のところを見てみるか」というのもアリだと思います。
もちろん街の電気屋さんに修理を依頼するのも OK だと思いますが、自分で交換したほうが安上がりだと思います。
もしかすると交換パーツだけの販売はしてなくて、「スタッフが直接伺って修理・交換しますので、出張費と修理費を合わせて 15,000 円になります」とか、普通にありそうじゃないですか?
もちろん自分で修理しようとして壊しちゃったりすると、保証の対象外になると思うので、やるときは自己責任でやってください。とはいえ、洗濯機のパルセーターが壊れるのは 10 年以上使った後だと思うので、保証期間はとっくに過ぎてると思いますが。
おまけ
ちょっとおまけですけど、『パルセーター』っていう単語をまったく聞いたことがなかったので、どういう意味なのか調べてみたんですが、『パルス』が語源みたいです。
- pulse (パルス, 脈)
- pulsate (パルスを発生させる)
- pulsator (パルスを発生させる装置)
pulse はもともとは『脈』という意味で、『一定のリズムで動く』というイメージです。
それが『パルスを発生させる』という動詞になって pulsate, そして『パルスを発生させる装置』という意味で pulsator になって、日本語で『パルセーター』と呼ぶようになったっぽいです。
パルセーターの動きは脈っぽくはないですが、モーターが一定のリズムで回転するので、それを『パルス』といってるんだと思います。
おわり
はい、では今回の記事はここまでです。
なんか、電気メーカーとか電気屋さんにはやさしくない動画かもしれないですけど、壊れてないのに洗濯機自体を買い換えるのは、やっぱりもったいないですからね。
パルセータが壊れたらぜひ自分で交換してみてください。
では、ここまで見てくれてありがとうございました。よかったら動画もみてください。
最後に、『でん吉さん』へのリンクを貼っておきます。
2019/10/09