【楽天 UN-LIMIT】Rakuten UN-LIMIT の回線レビュー
どうも、ゼロ・インピーダンスです。
いま話題の Rakuten UN-LIMIT を契約したので、レビューしてみようと思います。
通信エリア
Rakuten UN-LIMIT は『使いほうだい』っていわれてるけど、実は楽天回線エリアとそれ以外のエリアで、結構条件が違います。
楽天回線エリアだと、速度制限なしの本当の使いほうだいだけど、それ以外のエリアだと、月に \( 5\,\mathrm{GB} \) が速度制限なしで使えて、それを超えると \( 1\,\mathrm{Mbps} \) で使いほうだい。
ちなみに、楽天回線エリア以外のエリアを『パートナー回線』って呼んでて、実際は au の回線を使ってます。
楽天回線エリアだと速度制限なしの使いほうだいだから魅力的なのは当たり前なんだけど、現時点で楽天回線エリアって大都市圏の中心部のみなので、ほとんどの地域がパートナー回線エリアです。
ちなみに僕は、岩手県のさらに山奥に住んでるから、楽天回線どころか au 回線もぎりぎりな感じなんだけど、楽天回線じゃなくても Rakuten UN-LIMIT を契約するメリットがあるのかどうか、っていうことについて考えていこうと思います。
速度テスト
なんとか au の電波はつかめたから、とりあえず速度テストをしてみました。
2020-06-09 (火) に実施したんだけど、だいたいこんな感じになりました。青がダウンロード、オレンジがアップロード、横軸が時間、縦軸がスピードです。
ダウンロードは結構安定して \( 40\,\mathrm{Mbps} \) 以上出てました。これは結構速くて、下手すると、混んでるときのうちの光回線より速いかもしれない。
たぶんキャンペーンのおかげで、いま結構混み合ってる時期だと思うんだけど、それでこの速度ってのはすごいかも?
アップロードは意外と遅くて、\( 10\,\mathrm{Mbps} \) から \( 15\,\mathrm{Mbps} \) でした。スマホだとアップロードすることはあまりないかもしれないから、十分だとは思います。
ちなみに、スマホのアプリで『データ制限モード』を切り替えることができるから、普段は制限モードにして節約して、速度が必要のときだけ無制限にするっていう使い方ができます。
制限モードにして測ってみたんだけど、こういう感じでした。
ダウンロードはきっちり \( 1\,\mathrm{Mbps} \) に抑えられてる感じ、アップロードは最初はそこそこ出てて、その後、\( 1\,\mathrm{Mbps} \) に抑えられる感じでした。
だから平均は \( 1.35\,\mathrm{Mbps} \) ってなってるけど、データ量が多ければ、もっと遅くなると思います。
速度制限モードでできること
パートナー回線エリアの場合、問題なのは速度制限がかかったときに、\( 1\,\mathrm{Mbps} \) で何ができるかってことですよね。
Twitter とかブログみたいなテキストベースの通信は、データ量少ないからまったく問題ないです。問題があるとすれば、動画です。
ということで、\( 1\,\mathrm{Mbps} \) あれば、YouTube の動画を見れるのかどうか、見れるんだとしたら、どの程度の画質までいけるか、っていうことを検証してみます。
『検証中...』
有名 YouTuber について、ゲーム実況系とかも含めて、60 コの動画について調べてみたんですけど、グラフにしたらこういう風になりました。
- 横軸が解像度、縦がビットレート、つまり 1 秒間にどれくらいの量のデータが必要かっていう意味。ビットレートが大きいほど、速度が必要になります。
グラフを見てみると、480p の解像度だったら、\( 1\,\mathrm{Mbps} \) の速度でもいけそうな気がしますね。
平均 \( 0.5\,\mathrm{Mbps} \) で、動きの激しい動画だと最大で \( 1\,\mathrm{Mbps} \) を超える動画もあるんだけど、だめだったら 360p に下げれば、ほぼ大丈夫だと思います。
この図は、480p の動画について、どのくらいのビットレートの動画が何本あったっていうのを表したヒストグラムなんだけど、これを見ると、ほとんどの動画が \( 0.8\,\mathrm{Mbps} \) 以下なんだよね。
多少、\( 1\,\mathrm{Mbps} \) 超えてるのもあるけど、今回調査に使った 60 本の動画だと 93.5% の動画が、制限モードでも見れるってことが分かりました。
もちろん平均ビットレートだから、動きのはげしい箇所が一時的にカクつくってことはあると思うけど、その場合は 360p にすればいいわけだから、そこまで問題にはならなそう。
ちなみに 480p っていうのはピクセルでいうと 720x480 だから、結構小さいんだけど、スマホの画面はもともと小さいから、普通に見る分には全然問題ないサイズです。
僕は PC で 480p でも見てるから、よっぽど細かい字を見たいとかじゃなければ余裕。
ということで、パートナー回線エリアでも動画をだいたい見ほうだいっていってもいいんじゃないでしょうか。
プラン比較
最後に、他の通信業者のプランと比較して Rakuten UN-LIMIT がどうなのかっていうのを見ていきましょう。
とりあえず有名な業者のプランの中で、Rakuten UN-LIMIT のパートナー回線の条件と似てる奴をいくつかまとめてみました。(2020-06-13 時点)
プラン | 通信容量 / GB | 単価 / (円/GB) | 制限速度 / kbps | 月額 / 円 |
---|---|---|---|---|
UN-LIMIT (パートナー回線) | 5 | 656 | 1,024 | 3,278 |
LINE モバイル 6GB | 6 | 403 | 200 | 2,420 |
UQ mobile プラン R | 10 | 328 | 1,024 | 3,278 |
Y! mobile プラン M | 9 | 450 | 128 | 4,048 |
mineo | 6 | 402 | 200 | 2,409 |
GB 単価をみると、UN-LIMIT のパートナー回線って、圧倒的にコスパが悪いんですよね。
LINE と Y!mobile と mineo にも負けてるけど、この 3 つは制限モードになったときの速度がかなり遅いから、差別化はできてます。
\( 200\,\mathrm{kbps} \) だと YouTube で最低画質の 144p でもちょっとキツいっていう感じです。たぶん動画を快適に見るっていうのは不可能だと思います。
UN-LIMIT は制限モードでも動画を見れるから、GB 単価だけで見て、この 3 つより単純に劣っているとは必ずしもいえないと思います。
問題は UQ mobile で、プラン R に比べて、ちょうどタブルスコアで負けている。しかも、制限モード時の速度も UN-LIMIT と同じ \( 1\,\mathrm{Mbps} \)。
正直、この表のデータだけだと、パートナー回線の UN-LIMIT を契約する利点がまるでないように見えますよね。
一応、Rakuten UN-LIMIT は無料で通話しほうだいっていうのもあるんだけど、いまの時代、通話ってあまりしない人が多いと思うから、逆転できるほどの利点ではないですし。
ただ Rakuten UN-LIMIT はいま、いろんなキャンペーンを張ってるから、それを考慮すると、まだ分からないと思います。
キャンペーン一覧:
- オンライン契約で 3,000 ポイント
- 事務手数料還元 3,300 ポイント
- 紹介特典 2,000 ポイント
- スマホ購入でポイント還元 最大 15,000 ポイント
- Rakuten Mini 1 円購入 (← たぶん既に終了してる)
キャンペーンについては Rakuten Mini と Galaxy A7 の比較記事で詳しい話をしてるから、そっちを見てもらうとして、最大で 23,300 円分の楽天ポイントが還元されます。
Galaxy A7 とか Rakuten Mini を実質無料で購入できたりするから、いまだったら、パートナー回線エリアでも Rakuten UN-LIMIT に加入する利点はあると思います。
ただ、楽天回線のほうは『通信料無制限』っていう独自の地位を築いてるからいいとして、パートナー回線に関しては通信面で UQ mobile に負けてるのは間違いないから、このままだと 1 年間の無料期間が終わったら、一気に魅力が薄れるのは事実です。
楽天回線のエリアを広げる予定らしいから、今後に期待かな。
さいごに
はい、今回はここまでです。
他にも、Galaxy A7 と Rakuten Mini の比較とか、Rakuten UN-LIMIT の申し込み方法とか、Galaxy A7 のレビューの記事も出してるから、よかったら見てください。
では、ここまで見てくださった方、本当にありがとうございました。
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ゼロ・インピーダンスの Kenn でした。
2020/06/18